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Sora Cloud とは

WebRTC SFU Sora のクラウド版です

WebRTC SFU Sora は、音声や映像、メッセージのリアルタイムな配信とその録音・録画を実現するソフトウェアパッケージです。株式会社時雨堂がフルスクラッチで開発しており、2015 年の発売以来、多くの法人・団体様にご利用いただいています。

Sora Cloud は、自社で WebRTC サーバーを構築・運用することなく、音声や映像、メッセージをリアルタイムに配信したいお客様向けに Sora のクラウド版として提供します。

Sora Cloud では、Sora が搭載している機能をできる限り制限なく利用できるようにしています。そのため比較的簡単に Sora から Sora Cloud への移行、もしくは Sora Cloud から Sora への移行ができるようになっています。

Sora (ソフトウェアパッケージ)
  • 提供するサービスに合わせて自社で柔軟に開発、運用したい
  • 同時接続数が百単位〜千単位の大規模なサービスで料金を抑えて利用したい
Sora Cloud (クラウド)
  • サーバー構築や運用の手間を省いて手軽に利用したい
  • 接続時間や転送量を気にすることなく利用したい
  • 利用状況に合わせて月ごとの従量料金で利用したい
Sora との比較 も合わせて参照ください。
※ このサイトは、Sora の仕様や特長について、事前にある程度ご確認いただいていることを前提にしています。Sora の仕様や特長については、Sora のサイト をご確認ください。
※ Sora Cloud をご利用いただく場合、サーバーの構築や運用は不要ですが、アプリケーションの開発は別途必要です。また、WebRTC や JWT (アクセストークン)、ウェブフックの基本的な知識が必要です。

転送量や接続時間ではなく、最大同時接続数および最大利用帯域による料金体系です

転送量や接続時間を気にすることなく WebRTC による高画質や長時間の配信ができるように、Sora Cloud では最大同時接続数および最大利用帯域による料金体系にしています。たとえばその月の最大同時接続が 10、最大帯域が 100 Mbps であれば、利用した回数や時間にかかわらず月額 50,000円 (税別) です。

料金の詳細は こちら からご確認ください

一般的な WebRTC のクラウドサービスとの比較
受信するデータ 1 GB に対して $ 0.1 かかるクラウドサーバーを利用しているサービスと比較した場合、図のような 3 拠点間で常時配信を 30 日間行うと、転送量は 19,440 GB となります。
(10 Mbps x 2 接続 (受信) x 3 拠点 x 30 日 x 24 時間 x 60 分 x 60 秒 = 155,520,000 Mb ≒ 19,440,000 MB = 19,440 GB)
1 GB あたり $ 0.1 で、$ 1 が 140 円と仮定すると、転送料だけで 272,160 円になります。これはサーバーの転送量に対する料金のみのため、WebRTC サービスを提供している事業者へ支払う料金は、通常もっと大きくなります。

録音・録画や、録音・録画したファイルの合成も無料で利用できます

Sora Cloud では、Sora の録音・録画機能がそのまま簡単に利用できます。追加料金も必要ありません。

Sora で録音・録画したファイルを WebM 形式で出力します。
出力した個別の WebM ファイルをお客様ご自身の Amazon S3 もしくは S3 互換のオブジェクトストレージにアップロードします。

のファイル出力、および のアップロードともに Sora Cloud の追加料金が発生することはありません。

個別に出力した複数の録音・録画ファイルを 1 つに合成したい場合、Sora 専用の合成ツール「Hisui」が無料で利用できます。

WebM ファイルをお客様ご自身の Amazon S3 もしくは S3 互換のオブジェクトストレージからダウンロードします。
個別の WebM ファイルを Sora Cloud 上の録画合成ツール Hisui (Hisui Cloud) で合成し、1 つの MP4 ファイルとして出力します。
出力した MP4 ファイルを、お客様ご自身の Amazon S3 もしくは S3 互換のオブジェクトストレージに再度アップロードします。

Hisui の利用や合成したファイルのアップロードに Sora Cloud の追加料金が発生することはありません。ただし、 でファイルをダウンロードする際に、お客様の利用されている Amazon S3 もしくは S3 互換のオブジェクトストレージ側で料金が発生する可能性があります。

Sora Cloud の利用例

WebRTC SFU Sora は、リアルタイムな配信が求められる様々なサービスで数多く導入いただいています。実際の利用例は、Sora の導入事例 をご参照ください。

Sora Cloud は、接続時間や転送量、またメッセージの送信回数による課金モデルではないため、特に長時間の配信や高画質の映像を配信するサービスやメッセージを頻繁に送信するサービスでは料金面でメリットが出やすくなります。

ゲームのライブ配信を行う

OBS Studio を使って 1 秒未満の低遅延でゲーム配信を行う場合

OBS Studio はストリーミング配信や録画が可能なソフトウェアです。Sora Cloud では OBS Studio と組み合わせて 1 秒未満の低遅延配信が可能です。また、接続時間による課金モデルではないため、長時間の配信を行う場合も料金を気にすることなく利用できます。

ショベルカーの遠隔操作を行う

複数の拠点からショベルカーの遠隔操作を行う場合

ショベルカーを遠隔操作する場合、ショベルカーに設置している複数のカメラから高画質の映像を配信する必要があります。加えて、遠隔操作するリモコンの情報をショベルカーへ伝える必要があります。Sora Cloud は転送量やメッセージの送信回数による課金モデルではないため、映像が高画質な場合やメッセージの送信回数が多い場合でも料金を気にすることなく利用できます。

複数のオフィス間で常時配信する

WebRTC Native Client Momo と組み合わせて複数のオフィスどうしを 4K の高画質で常時接続する場合

複数の拠点間を 4K で配信する場合は、ハードウェアアクセラレータの利用が必須です。この例で利用している Momo は時雨堂が OSS として公開している WebRTC クライアントです。Momo は NVIDIA Jetson に搭載されているハードウェアアクセラレータを利用した映像のデコードとエンコードに対応しているため、4K 映像も低負荷で配信・再生することができます。

Sora Cloud の料金

料金体系

Sora Cloud の料金は、1 ヶ月ごとに基本料金とその月の利用状況に応じた従量料金の合計でご請求します。サービスを利用しなかった月は基本料金のみ発生します。従量料金は、最大同時接続数 10 ごと、および最大利用帯域 100 Mbps ごとに変動します。接続数や帯域はその月の合計ではなく、その月利用した中で最大同時接続数および最大帯域がいくらだったかによって金額が決定します。

基本料金 (税別)
サービスを利用しない月は基本料金のみ
¥5,000
従量料金 (税別)
最大同時接続数 10 ごと 最大帯域 100 Mbps ごと
¥15,000 ¥30,000
基本料金を含めたサービス利用時の月額料金表
最大 100 Mbps 最大 200 Mbps 最大 300 Mbps 最大 400 Mbps 最大 500 Mbps
最大 10 同時接続 ¥50,000 ¥80,000 ¥110,000 ¥140,000 ¥170,000
最大 20 同時接続 ¥65,000 ¥95,000 ¥125,000 ¥155,000 ¥185,000
最大 30 同時接続 ¥80,000 ¥110,000 ¥140,000 ¥170,000 ¥200,000
最大 40 同時接続 ¥95,000 ¥125,000 ¥155,000 ¥185,000 ¥215,000
最大 50 同時接続 ¥110,000 ¥140,000 ¥170,000 ¥200,000 ¥230,000
最大 60 同時接続 ¥125,000 ¥155,000 ¥185,000 ¥215,000 ¥245,000
最大 100 同時接続 ¥185,000 ¥215,000 ¥245,000 ¥275,000 ¥305,000
最大 110 同時接続 ¥200,000 ¥230,000 ¥260,000 ¥290,000 ¥320,000
最大 200 同時接続 ¥335,000 ¥365,000 ¥395,000 ¥425,000 ¥455,000
最大 300 同時接続 ¥485,000 ¥515,000 ¥545,000 ¥575,000 ¥605,000
最大 400 同時接続 ¥625,000 ¥665,000 ¥695,000 ¥725,000 ¥755,000
最大 500 同時接続 ¥785,000 ¥815,000 ¥845,000 ¥875,000 ¥905,000
最大同時接続数 500 および帯域 500 Mbps を超える利用を想定している場合は事前にお問い合わせください
  • 詳細な料金はこちらの料金表 (PDF) からもご確認いただけます。
  • 同時接続数は、チャネルごとに上限を設定することが可能です。同時接続数が上限に達したチャネルは、それ以降の新規の接続はできません。
    また、複数のチャネルの合計接続数に対して一括で上限を設定することはできません。
  • 帯域は、あらかじめ上限を設定することはできません。実際のご利用状況に合わせて請求します。
  • 同時接続数は最大 5,000、帯域は最大 20 Gbps 程度まで対応可能です。

料金例

4 拠点間で双方向の 4K 配信を行う場合

東京オフィスと Sora Cloud の間の 1 接続で、以下 4 つの情報の送受信が可能です

東京オフィスの音声と映像の送信 (上り) : 10 Mbps

仙台オフィスの音声と映像の受信 (下り) : 10 Mbps

大阪オフィスの音声と映像の受信 (下り) : 10 Mbps

博多オフィスの音声と映像の受信 (下り) : 10 Mbps

  • 同時接続数 : 1 接続 (※) x 4 拠点 = 4 接続 (→ 料金表の「最大 10 同時接続」)
  • 利用帯域 : 10 Mbps x 4 情報 x 4 拠点 = 160 Mbps (→ 料金表の「最大 200 Mbps」)

→ 月額 ¥80,000 (税別)

高画質の映像でも、転送量による課金モデルのサービスと比べると料金を抑えて利用できます

(※) Sora Cloud では、一つの接続だけで複数の音声や映像を送受信することができます。 詳細は Sora のマルチストリーム を参照してください。

20 台の VR 端末で音声とメッセージの双方向の配信を行う場合

VR 端末 1 と Sora Cloud の間の 1 接続で、以下 40 の情報の送受信が可能です

VR 端末 1 の音声の送信 (上り) : 32 Kbps

②〜⑳ 他の VR 端末の音声の受信 (下り) : 32 Kbps

VR 端末 1 のメッセージの送信 (上り) : 64 Kbps

㉒〜㊵ 他の VR 端末のメッセージの受信 (下り) : 64 Kbps

  • 同時接続数 : 1 接続 x 20 台 = 20 接続 (→ 料金表の「最大 20 同時接続」)
  • 利用帯域 : (32 Kbps x 20 情報 + 64 Kbps x 20 情報) x 20 台 = 38.4 Mbps (→ 料金表の「最大 100 Mbps」)

→ 月額 ¥65,000 (税別)

端末の台数が多くても、メッセージの送信回数による課金モデルのサービスと比べると料金を抑えて利用できます

お問い合わせ

ご利用のご希望、およびサービスについてのご質問は以下までメールでお送りください

お問い合わせ先 : [email protected]
  • このメールアドレスへの特定電子メールの送信を拒否いたします
  • 事前に よくある質問 もご確認ください
  • ご利用中のお客様は Sora-Cloud 専用のチケットシステムをご利用ください

サポート

Sora Cloud では、専用のチケットシステムによるサポートを提供します。
チケットの数に上限はありませんが、同時にオープンできるチケットは最大 3 つまでとなります。

ドキュメント

Sora Cloud のドキュメントはこちらで公開しています
https://doc.sora-cloud.shiguredo.app/
Sora のドキュメントはこちらで公開しています
https://sora-doc.shiguredo.jp/

よくある質問

機能や使い方に関する質問

音声や映像の録音や録画もできますか?
はい、できます。録音および録画したデータはお客様ご自身でご用意いただく S3 または S3 互換ストレージに保存できます。
録音・録画中の追いかけ再生はできますか?
いいえ、Sora Cloud には追いかけ再生の機能はありません。一定時間ごとに分割して出力される録画ファイルを利用してお客様ご自身で追いかけ再生の仕組みを実装していただく必要があります。
HLS での配信はできますか?
いいえ、Sora Cloud では HLS での配信はできません。HLS での配信を希望されるお客様にはさくらインターネット様の ImageFlux Live Streaming をご紹介させていただいております。サービスの詳細はサイトをご確認の上、さくらインターネット様に直接お問い合わせください。
Sora との違いはありますか?
Sora はご利用いただくお客様ご自身のサーバーにインストールしてご利用いただくソフトウェアで、サーバーの構築や運用、開発はすべてお客様ご自身で行っていただく製品です。
Sora Cloud は、Sora のクラウド版のため、お客様ご自身でサーバーを構築したり運用したりする必要はありません。ただし、アプリケーションの開発は別途必要です。Sora との比較 も合わせてご参照ください。
Sora Labo との違いはありますか?
Sora Labo は商用利用やサービスでの利用はできません。Sora Cloud は商用利用やサービスでの利用を前提に、法人・団体向けに提供しており、個人向けには提供していません。Sora Laboの詳細は Sora Labo のサイトをご確認ください。

契約や料金に関する質問

複数のメンバーでサービスを利用することはできますか?
はい、できます。Sora Cloud ではサービスを利用するメンバーのメールアドレス 1 つに対して 1 つのアカウントを登録でき、1 つの契約で最大 5 つまでアカウントを登録できます。
複数のサービス用途や検証環境でも利用することはできますか?
はい、できます。Sora Cloud では検証環境や異なるサービス用途など、利用状況を分けて管理したいプロジェクトを最大 5 つまで作成して個別に管理できます。1 つの契約で最大 5 つまでプロジェクトを作成できます。
同じ法人・団体で Sora Cloud を複数契約することはできますか?
はい、できます。ただしそれぞれの契約ごとに基本料金が発生します。
現在 Sora を使っている案件で、比較のために Sora Cloud を契約することはできますか?
はい、できます。Sora をご契約中であっても Sora Cloud のご利用は可能です。Sora と Sora Cloud を比較していただき、お客様のサービスにより合う方をご検討ください。
Sora Cloud を無料で試すことはできますか?
無料でご利用いただける期間はありません。ただし、実際にご利用いただいてご要望が満たせない場合には、料金がかからず解約できるよう、1 週間程度の猶予期間を設定しております。
月の途中で利用を開始する場合の料金は日割りになりますか?
いいえ、日割り計算は行っておりません。その月の途中からのご利用であっても、その月の最大同時接続数および最大帯域に応じた従量料金によって料金が決定します。また、基本料金も日割は行わず、全額のご請求となりますのでご了承ください。
Sora Cloud は日本以外の法人や団体でも契約できますか? / Is Sora Cloud available to overseas corporations?
Sora Cloud は日本国外の法人や団体向けには提供していません。/ Sorry, Sora Cloud is not available to overseas corporations, groups or individuals.
メールで個別にサポートを受けることはできますか?
メールではなく Sora Cloud 専用のチケットシステムによるサポートを提供します。
同時接続数の上限を設定することは可能ですか?
チャネルごとに上限を設定することは可能です。ただし、複数チャネルの合計接続数に対して上限を設定することはできません。また、接続数が上限に達したチャネルは、それ以降の新規の接続はできません。同時接続数は契約者のコンソール画面から確認できます。
利用帯域の上限を設定することは可能ですか?
利用帯域はあらかじめ上限を設定することはできません。実際の最大利用帯域に応じて料金が発生します。帯域の利用状況は契約者のコンソール画面から確認できます。
見積書は発行してもらえますか?
いいえ、Sora Cloud は毎月のご利用状況に合わせて料金が変動するサービスですので、見積書の発行は行っておりません。ご了承ください。
支払いサイクルや支払い方法はどうなりますか?
毎月 1 日から月末最終日までのご利用状況に合わせて料金が発生します。ご利用翌月 5 営業日までに請求書を発行しますので、お振込みにてお支払いください。

Sora との比較

Sora・Sora Cloud のおもな違いは以下のとおりです

Sora Sora Cloud
提供形態 ソフトウェアパッケージ クラウド
契約期間 3 ヶ月・6 ヶ月・12 ヶ月のいずれか 1 ヶ月
料金 前払い 後払い
契約者 法人・団体 法人・団体
商用利用
サポート 有り (メール) 有り (チケットシステム)
構築 必要 不要
運用 必要 不要
アプリ開発 必要 必要
最大同時接続数 100 単位での事前契約、上限なし 10 単位での従量料金、最大 5,000 程度まで
帯域 自由 最大 20 Gbps 程度
冗長構成 自由 3 台以上
Sora SDK 利用可 利用可
HTTP API すべて利用可 一部を除き利用可

おしらせ

2023.09.22
Hisui Cloud のアルファ版を公開しました
2022.12.01
Sora Cloud のサービス提供を開始しました
2022.11.30
Sora Cloud の申込受付を開始しました
2022.11.25
Sora Cloud のサイトを公開しました